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プログラミングスクールの謳い文句に要注意!通ってから後悔することないように確認を!

更新日:2021年12月19日

3ヶ月で未経験からフリーランスに、年収1000万円のエンジニアに、などプログラミングスクールの広告文は魅力溢れる広告文が踊っています。
これらの広告文が生まれる背景はどういったものでしょうか?広告文に騙されないためにも背景を理解していきましょう。

結論

プログラミングスクールの差別化、収益化は広告宣伝費に依存する。耳障りの良い言葉には要注意!

プログラミングスクールの収益構造

プログラミングスクールの収益構造は大雑把に言うと、下記の通りにやっています

売上・・・授業料、人材紹介料
費用・・・人件費、広告宣伝費、教材費、その他諸経費

授業料や人材紹介料で売上を作り、人件費や教材費、場所代などの費用が掛かるため、これら経費で利益が決まります。
この費用の中で大きく変動するのが広告宣伝費です。広告宣伝費が安く抑えることができるほど利益を伸ばすことができるため、各プログラミングスクールは、広告宣伝費を安くしながらいかに多くの人を入学させるかが重要となります。

広告宣伝費以外に差別化しにくい業界

広告宣伝費を安くしながら集客をしたいのは、プログラミングスクールに限った話ではありません。
しかし、他の業界と異なるのは、各社の差別化が難しい所にあります。

まず、教材の差別化はかなり難しいです。結局のところ、公式ドキュメントに帰結しますので、読みやすさや構成の変更はあっても、他のプログラミングスクールよりもとても優れた内容の教材を作ることは期待できないでしょう。

次に、良い講師や良い人材の獲得ですが、これもかなり運に左右されますし、恒常的に改善していくことは難しいでしょう。良い人材がいても入社してくれなかったり、そもそもいないなど課題はたくさんあり、差別化できません。

学習環境に関しては、完全オンラインであればこちらも差別化が難しいです。家での学習が基本で、zoomやGoogle meetで授業を行うだけなので、どのプログラミングスクールでも変わりはありません。
オフラインで実施する場合には、若干の差別化が可能ですが、こちらも大した差別化にはならないでしょう。自習室が大きくなるとか椅子が好くなるとか期待できてその程度です。

結局は、広告での差別化に

ここまでまとめてきた通り、プログラミングスクールは各社で大きく差別化できることがほとんどありません。そのため、各社はいかに耳障りの良い広告文で魅力付けを行い、コスパ好く集客していくかが重要指標となってきます。
その結果、3ヶ月でフリーランスなどの謳い文句が生まれているのです。

3ヶ月でフリーランスになれることが嘘だとは思いません。過去に1件程度はあったのかなと思います。しかし、多くの人が3ヶ月でフリーランスを実現することは不可能です。その能力があるのであれば、今のお仕事で成果を発揮できているのではないかと思います。
※3ヶ月でフリーランスになれるのに重要なのはプログラミング能力ではなく、コネクションやお仕事を見つけることができる営業力ではないかといつも疑問です。

もし、甘い謳い文句に誘われて、エンジニア転職を考えている人は今一度考えてみることをおすすめします。