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【本と過去問メイン】基本情報技術者試験の勉強方法まとめ

更新日:2021年12月30日

結論

本1冊と過去問で突破できる可能性大!

基本情報技術者試験とは?

年に2回実施される情報処理に関する国家資格の1つです。
情報処理技術者試験制度のスキルレベル2(スキルレベルは1~4まであり)に該当する試験で、合格率は30%~40%程度とやや高めの難易度となっています。
エンジニアだけでなく、ITに関わる人は勉強することで、ネットワークやセキュリティ、プロジェクトマネジメントなど広範な知識を身に着けることができるので、おすすめです。
試験は午前試験と午後試験に分かれており、両方の試験で60点以上で合格です。
合格率は40%程度となっており、簡単ではない試験です。
以前までは1日使って筆記試験で行われていましたが、近年はCBT方式で午前試験と午後試験を別日で受けることも可能になりました。

学習開始時の知識レベル

・文系学科卒業でコンピューターサイエンスと無縁
・卒業後、仕事の傍らプログラミングを学習して、HTML / CSS / JavaScript / Nuxt.js がちょっと書ける
・業務ではCSSとNuxtをいじることが多少あり

合格のためにやったこと

合格のためにやったことは意外とシンプルで下記2つです。

  • 最初に、キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者を読む。
  • ひたすら過去問を解く

まずは1冊読んでみて、大雑把に知識を付ける

コンピューターサイエンスの知識がほとんどなかったため、いきなり過去問を解いても意味がわからないだろうと思い、テキストを1冊読むことから始めました。
ネットで基本情報の本を探し、良さそうだったキタミ式イラストIT塾 基本情報技術者にしました。
他の本は見ていないのでわかりませんが、初心者向けに出されている本がありますので、その中で自分がわかりやすいと思うものを選ぶとよいと思います。
こちらの本で完璧にしようとするのではなく、時間を見つけて読んでいきました。
意味がわからなくても止まることをせず、とりあえず1周読むことを意識して、読み続けました。
個人的にこの本は、イラストの説明があるので躓きにくかったですし、章ごとに練習問題があるので、章ごとに頭を整理できて良いです。
結構分厚いので読むのに時間がかかるのには注意が必要です。

ひたすら過去問を解く

1周読んだら後はひたすら過去問を解いていきました。
過去問は、過去問道場で解いてました。
基本情報の試験では過去問と同じ問題が出題されることもありますが、答えを覚えても意味がないので、選択肢はランダム表示されるようにして、解いていくのがよいです。
午前も午後も過去問を解いておくことで、本番の問題の予想や傾向を考えることができるので、午前も午後も解くのがよいでしょう。

勉強量はどのくらいか?

正確には計っていないのですが、平日は1日1時間程度、休日は2~3時間程度の勉強を3ヶ月ほど続けていたかなと思います。
勉強できなかった日もあるので、全部で100時間程度ではないかと思います。

学習対策

基本情報の試験は午前試験と午後試験に分かれています。
午前と午後で対策方法が異なるので、注意しましょう。
また、午前よりも午後の方が難しいため、午後問題に重点を置いて勉強するのがよいでしょう。

午前問題対策

計算問題などの考える問題もありますが、ほとんどが知ってるか知らないかの知識クイズになります。
本を読んで知識を補い、過去問を解いてわからないところがあれば、都度覚えていきましょう。
午前問題は基本過去問で知識を補っていくことで、合格が期待できます。

午後問題対策

午後問題は必須問題2問と選択問題3問の計5問になっています。
情報セキュリティとアルゴリズムは必須です。
アルゴリズムは何回か解かないと解き方がわからないと思いますので、重点的に対策をするのが必要でしょう。
paizaのスキルチェックや基本情報のアルゴリズム

必須問題2問
情報セキュリティに関すること(20点)
データ構造及びアルゴリズムに関すること(25点)
下記から2問(15点×2問)

  • ソフトウェア・ハードウェア
  • データベース
  • ネットワーク
  • ソフトウェア設計に関すること
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム戦略
  • 経営戦略・企業と法務

ソフトウェア開発に関すること(25点)
下記から言語から1問

  • C言語
  • Java
  • Python
  • アセンブラ言語
  • 表計算ソフト


午前試験で身に着けた知識を使って、具体的な事例に関して解いていく問題です。
情報セキュリティとアルゴリズムの2問が必須。その他3問が選択問題の計5問となります。
午後試験も午前試験同様に60点以上で合格となるため、対策を立てていくことが重要です。
対策の立て方は主にアルゴリズムが得意か否かで分かれるかと思います。

アルゴリズムが得意な場合

アルゴリズムが得意な場合は、データ構造及びアルゴリズムとソフトウェア開発で50点近くの点数を取れることが期待できます。
そのため、残り10点をどこで取るかということを考えておきましょう。
何でもいいので、1つまたは2つほど重点的に勉強することで20点~30点ほど取れる分野ができると安心です。
データベースは比較的勉強しやすいのではないかと思いますので、個人的にはおすすめです。

アルゴリズムが苦手な場合

アルゴリズムが苦手な場合は、データ構造及びアルゴリズムとソフトウェア開発以外の部分でいかに点数を落とさず取れるかがカギとなります。
私もアルゴリズムが最後までスムーズに解けなかったため、情報セキュリティ、データベース、ソフトウェア・ハードウェア、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントの5つを重点的に対策を行いました。
ひたすら過去問を解いて、分からないところは補っていきます。
但し、これだけでは60点に足りないので、データ構造及びアルゴリズムとソフトウェア開発のコード以外の部分で点数を取れるように勉強しました。
各25点ずつありますが、考え方に関する問題もありますので、そこでしっかり点を取ることで合格点へと持っていきたいですね。

エンジニア未経験者は、基本情報の資格がないと転職が難しい?

エンジニア未経験の場合、基本情報の資格がないと転職が難しいか?といった話を聞くことがありますが、資格がなくても転職はできるでしょう。
ただ、資格を取得しておくことで、エンジニアとして働くための努力をしてきた証明となりますし、一緒に仕事をするエンジニアも基本情報レベルの知識はあるという認識で仕事をすることができるので、
取っておいて損することはないでしょう。
基本情報の勉強する時間があるなら、その時間でコードを書く方がよいという意見もありますが、企業の方針や個人の立場で意見が変わるため、そういう意見もあるという理解でいいと思います。